多賀城市 リサイタル
2012年11月08日 16:49

11月4日、先日「東北市長会」での演奏で訪れた、多賀城市文化センターでリサイタルをしました。昨年の11月19日にリサイタルをすることが決まっていましたが、東日本大震災の影響で中止となっていたものです。同ホールは、昨年の8月まで避難所として使われ、それから復旧工事をして今年の4月に再開することができたそうです。
震災後、中村は「すぐにでも行って皆さまのために弾きますよ！」と何度もお伝えしていましたが、ピアノ自体が揃わなかったりで、なかなか実現できませんでした。「心配して何度も連絡を下さったことが本当にうれしかった」とホールの方がおっしゃっていましたが、今回は被災された方々をご招待したいという中村の想いから、宮城県教育委員会を通じ、常盤木学園音楽科の生徒さんや利府高校吹奏楽部の生徒さんをご招待しました。
聴きに来て下さった皆さまに元気になって頂けたらと、ショパンのしなやかな「生命力のうねり」を感じさせる曲、ムソルグスキーのエネルギッシュな「展覧会の絵」を演奏し、アンコールの1曲目では、犠牲になった方々へショパンの「ノクターン 遺作」を捧げました。（K）



終演後、菊地健次郎多賀城市長、秘書の小野史典さんと、地元の食材を使ったお食事を頂きました。
「音楽は本当に人の心を慰め癒してくれるものなんだと、震災後あらためて実感した」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。