Pianist 中村紘子 NAKAMURA HIROKO Official Site

Book&Essay


中公文庫/中央公論新社
(出版:1988年)
ISBN-10:4122018587
ISBN-13:978-4122018587
定価720円(税込)

チャイコフスキー・コンクール
...ピアニストが聴く現代

モスクワで開催される世界屈指の音楽コンクール「チャイコフスキー国際音楽コンクール」。 何度もその審査員を務めてきた著者が、1986年のコンクールの1ヵ月のさまざまなエピソードを通して、 歴史や舞台裏、個性的な参加者たちが繰り広げるドラマを生き生きと描いている。 著者の音楽観、日本の音楽教育に対する考えも披露されており、 クラシック音楽の感動の原点を探り、その未来のあり方を考察した一冊は文明論ともしても高く評価され、 89年の第20回「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した。


文春文庫/文芸春秋
(出版:1995年)
ISBN-10:4167568012
ISBN-13:978-4167568016
定価540円(税込)

ピアニストという蛮族がいる

ホロヴィッツ、ラフマニノフ、パデレフスキー、ミケランジェリ...、歴史にその名を刻んだ偉大なピアニストたちの生涯を振り返り、 その生態、奇行ぶりを、鋭く、そしてユーモアたっぷりに描いた一冊。 日本のピアノ界の黎明期を支えた幸田延と久野久という二人の日本人ピアニストの悲劇の生涯にも光が当てられている。 ピアニストたちを世間の常識から一線を画した人間たちで頓珍漢な存在「蛮族」であると喝破する独自の視点からの音楽家考察は話題を呼び、 「文芸春秋読者賞」を受賞した。


文春文庫/文芸春秋
(出版:1994年)
ISBN-10:4167568020
ISBN-13:978-4167568023
定価540円(税込)

アルゼンチンまでもぐりたい

地球の裏側アルゼンチンまで、穴があったら入りたいほどの失敗談はもちろん、 世界中を飛び回る著者の身の回りでおきた楽しいエピソード満載の一冊。ベルギー王妃のハンドバッグの秘密...、 ピアニストとハイヒールの深い関係...、ピアノ界のちょっとした話が紹介されながら、鋭い文明批評になっているところも筆者ならでは。 ドナルド・キーン氏や安部公房氏をはじめ、ピアノが取り持つ著者ならではの交遊関係も紹介されており、 夫君で作家の庄司薫氏との日常もユーモアあふれる文章で綴られている。


中公文庫/中央公論新社
(出版:1999年)
ISBN-10:412204104X
ISBN-13:978-4122041042
価格580円(税込)

どこか古典派(クラシック)

日本経済新聞に連載したショート・エッセイをまとめた一冊。ピアノのことはもちろん、日本と外国の文化の違いについて、 あるいはテレビ・ドラマに登場する架空のピアニストに関する素朴な疑問といったこと、そして愛犬についての話題など、 この本も音楽にとどまらない多彩な話題を取り上げている。世間との間に感じる、 ほんの少しの「ズレ」といったものに自ら「古典派」としての立ち位置を自認する筆者が、日常のひとコマを綴りながらも、 「音楽家の視点」からの感性にあふれた文章に惹き付けられる。


中公文庫/中央公論新社
(出版:2003年)
ISBN-10:4122047749
ISBN-13:978-4122047747
定価:620円(税込)

コンクールでお会いしましょう
...名演に飽きた時代の原点

NHKの「人間講座」で講演した『国際コンクールの光と影』をもとにした一冊。 数多くのコンクールの審査員を務めてきた筆者が、自らの経験を織り交ぜながら、 コンクールの、百年にわたる光と影を語って、クラシック音楽の感動の原点、またその未来のあり方を考える。 その一方で、レコードの売り上げの減少といったクラシック音楽界の低迷ぶりに想いを馳せ、 芸術文化が情報洪水の中で質量共に増えて多様化し、その価値が多元化している現代の、音楽の聴かれ方、演奏者のあり方を振り返る。


中公文庫/中央公論新社
(出版:2010年)
ISBN-13:978-4122053311
定価760円(税込)

アルゼンチンまでもぐりたい

著者ならではの、鋭い文明批評と、地球の裏側まで、穴があったら入りたいほどの失敗談。音楽の周囲に集まるとっておきのエピソード。〈解説〉檀 ふみ


新潮文庫/新潮社
(出版:2012年)
ISBN-13: 978-4101385518
定価:662円(税込)

チャイコフスキー・コンクール
...ピアニストが聴く現代

89年に「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した「チャイコフスキー・コンクール ピアニストが聴く現代」が、新潮文庫より再版された。
本編に続くソ連崩壊前夜の「喜劇的」ともいえる様相を綴った「ピアニストが聴くペレストロイカ」(『中央公論』1990年9月号)を、今回あらたに収録。

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